Sacred Harvest Foundation( SHF ) からの報告
SHFは、フィリピンの障害を持つ人々に高品質の車いすを届けてくれている私たちのパートナー「希望の車いす」に心から感謝しています。
前回のレポートで、送られた車いすを誰に届けるのかを決めることの難しさについて触れましたが、今回は、受け取った方にどれほど影響を与えているのかについてお伝えします。
2019年1月より私たちはフィリピン全土に車いすを届けるようになりました。前回報告した時より、その範囲がさらに広がりました。年令で言えば3歳から92歳まで。地域的にも以前はほとんどがダバオ市内でしたが、ミンダナオ島全土に広がり、サルタン、クダラト、南コトバト、アグサン、スリガオ、また首都マニラの方にも届けました。
多くの牧師、教会、個人が、様々な地域の車いすを必要とする方に届けるのを手伝ってくれました。その多くは、自分たちの地域にいる障害を持つ方々に一刻も早く届けたいという熱い思いで、協力してくれました。これらの人々の協力なしには、いただいた車いすを必要な人々のところへ届けることはできませんでした。困っている兄弟姉妹にこんな喜びを与えて下さりありがとうございます!
ダバオのパートナー Tebow Cure Hospital よりの報告
Tebow Cure Hospital は 私たちのネットワークで最も大きな届け先です。 一番多く、車いすを必要としている方がいる所だからです。都会、地方を問わず、多くの子どもたちが恵みをうけました。「希望の車いす」とのパートナーシップのおかげで生まれた希望のストーリーを紹介します。
Michael Angelo Warag 君
地方に住む 障害を持つ子供の家庭にとって、教育を受ける、という選択はなかなかできません。でもミカエル君とそのお母さんは違いました。ダバオ・デルノートル出身のミカエル君は脳性麻痺と診断されましたが、お母さんは、近くの公立小学校にミカエル君を連れていきました。彼は障害をものともせず、優秀な成績を収めていました。
学校の保健室の先生が、ミカエル君の状態に気が付いて、Tebow Cure Hospital のパートナーであるフィリピン教育省の健康課に照会したのです。ミカエル君とその母親は、 長い間車いすを欲しがっていました。いくつかの車いすが与えられたのですが、ミカエル君の身体にはどれも合いませんでした。「希望の車いす」と Tebow Cure Hospitalのおかげで、とうとう、長年の重荷が下ろされたのです。今11歳のミカエル君は、自分に合う車いすで学校の生き帰りが楽になり勉強に集中できるようになりました。
ダバオのパートナー Capenaum Care Center よりの報告
車椅子を届ける大切なパートナーの一つが、Capenaum Care Center です。南Philippines医療センターの端にあります。この病院は、ミンダナオ島全土の患者を診ています。多くが、手術や診察を受けるのを待つ間に宿泊するところを持っていない人々です。5年前にクリスチャンの実業家が、患者とその付き添いの人たちが10日間まで、無料で食時と宿泊のサービスが受けられるシェルターとしてこのCapenaum Care Centerを作りました。
5年間に 何千人もの方がこの施設を利用しました 私たちは 車いすを必要とする人々を見つけるために、このセンターとつながりました。 2つの例を紹介します。
Ronny Luceno さん
3年前ロニーさんは妻を亡くし、二人の若い息子たちと残されました。ロニーさんの片肺は生まれたときから弱く、下半身の断続的な痛みのため今は歩くこともできません。スリガオから400キロの道のりをダバオの南Philippines医療センターまでやってきました。脊椎の神経が破損されていることがわかりました。
私達は、カペナウムセンターで、退院するのを待っていたロニーに会いました。車椅子がもらえると聞き、これからはもっと動けるようになって息子たちの面倒がよくみられる、と大喜びでした。非常に困難な生活の中にも彼はまた希望を持つことができました。車椅子のプレゼントがどんなに大きかったことでしょう。
John Carlp Reyes さん
ディゴス市から来たジョン君には未来が広がっています。ジョン君は、7歳の誕生日をカペナウムセンターで迎えました。手術を待つためです。水頭症と診断されましたが、この手術で、これ以上の症状が出なくなるでしょう。
お父さんのアルベルトさんは言います。ジョン君はずっと歩くのが困難だったが今度の診断で、その理由がわかった。車いすがもらえたので、これまでより自由に動けるようになり大助かり。教育面でも希望が持てるようになった、と車いすに大変感謝しています。
Delia S.Labananさん
デリアさんは82歳。リウマチで苦しんでいます。動き回ることは困難です。私達のパートナーであるグラント・マンガリワン牧師を通じて車椅子が届き「また動けるようになる」と大変な喜びようです。
Florencia Sarrozaさん
「SHFがフェローシップペンテコステ教会を通して、わたしに車いすをくださったことを神様に感謝します。私の状態を心にかけてくださったことを感謝します。私の苦しみと願いを見ていてくださった神様をほめたたえます。車椅子があるので外出もできます。」
Dave Tinkog君
6歳のデイヴ君は脊柱のゆがみ、の診断でした。立てるけれども歩けない。家族は何とかしてやりたかったのですが、経済的に無理なことでした。学校に上がる年でも車いすがないと無理です。車いすが与えられて教育を受けることができるようになりました。