
2019年1月22日、メリー・ペナーの送別会を行ないました。
午前中はペナーから磨き方を学べる最後の時になりました。
ランチは送別会、思い出を語り合いながら、これまでの愛と熱意に感謝を伝えました。
ペナーの心を込めた磨きは、後日動画を作成する予定です。
これからも、希望の車いすの想いを大切にして、活動が継続していきますように。


メリー・ペナーからご挨拶(ニュースレター32掲載)
皆さん本当にありがとうございました。
2018年9月29日、希望の車イスは、NPO10周年をお祝い致しました。その祝賀会に参加された方々にとってその日自体には、取り立てて意味はなかったと思われますが、私にとっては重要な日でありました。2000年9月28日(18年と1日間前)の日記によると、その日は、車イスを必要としている人たちのことについてただ考えているだけでなく、その思いを実践に移すための第一歩を踏み出し始めた記念すべき一日でした。その日、初めて電話の受話器を手に取り、活動を始めました。その時、連絡させていただいた方の一人は、今日にいたるまで、ずっと毎年コンテナ代の半額を寄付してくださっています。
私どもペナー家では18歳の誕生日は特別な意味を持っています。というのは、その歳に子ども達は、自らの翼を広げて、親から独立していくからです。三人の子供のうち二人の子ども達は、そのようにして家から離れて、遠くの大学に旅立って行きました。ただ、末息子のダニエルだけは家に残り、かなりの月日の後に、カリフォニア州にあるグループホームに入ることになりました。それから15年の月日が流れました。その間、夫と私は、定期的にダニエルに会いに行っておりましたが、今年の夏、彼には私たちのケアが必要であるということが明らかになりました。そこで、私たちは断腸の思いを持って、ダニエルの近くに引っ越す決断を余儀無くされました。私たちの生まれ故郷である日本の地、友人、そして敬愛する皆さまにお別れを言わなければならないことは、心痛の極みでございます。
現在このように多くの方々がこのプロジェクトに関わってくださっているというのは神様の驚くべき摂理だと思います。振り返ってみると、昔、山形県に住んでいた時、息子に自治体によって提供された黄色の車イスが、すべての出発点でした。あの当時のことを思い出しながら、今私の心は感謝の気持ちでいっぱいです。希望の車椅子の為に日々励んでおられる理事、スタッフ、ボランティアの皆様、心のこもった寄付金、そして目立たないところでなされているお一人お一人のご奉仕を思うと、感謝の言葉が見つかりません。
私自身の人生は皆様のお陰で大変豊かなものとなりました。また、皆様の日々の生活も、そして、車イスを受け取られたアジア中の方々の人生も、より豊かな、希望に満ちたものとなっていることを確信しています。みなさん、ほんとうにありがとうございました。皆様の上に神様の祝福が豊かにありますように。

